ISO14001/9001の2015年改訂

【ISO9001及びISO14001の改訂】
多くの会社が、ISO9001(品質マネジメントシステム)やISO14001(環境マネジメントシステム)の第三者認証を受けておられます。
ISOは原則として4年~5年毎に見直しを行なうとしており、これまでにも大小はありましたが改訂が行なわれてきました。近年行なわれた改訂の目的は、これら2つの規格を含むマネジメントシステム規格同士の整合性確保でありました。

本年(2015年)は、この2つの規格の改訂が予定されています。現在の予定では、ISO14001は2015年6月~7月に、ISO9001は2015年9月~10月となっていますが、少し遅れる可能性があります。改訂作業は現在、DIS(国際規格原案)まで来ています。

【認証企業の改訂対応】
審査機関よりご案内もあると思いますが、改訂版の発行後3年間が移行期間となっており、その間の継続審査や更新審査で改訂した内容へのシステム面での対応と運用が確認されます。

【改訂の主な内容 14001】
以下、DISレベルの内容で主要な改訂内容を挙げてみます。(ISO9001については、改めてご案内します。)
〇経営戦略・事業プロセスとの統合
「4.2.1 リーダーシップ及びコミットメント」という要求事項が「4.2.2 環境方針」と並列で設けられ、「環境方針や環境目的が、組織の状況や戦略的な方向性と両立すること」「事業プロセスへの環境マネジメントシステム要求事項の統合」が要求されています。

    個人的には、この要求事項を審査しようとすると、業界環境等そのセクターについて経験がある、または勉強している人間でないと、トップインタビューをしていて会話が成立しないように思います。「会社の戦略を教えて下さい」といって「はい、こうです。」と説明できる中小企業は限られていると感じます。

〇外部環境の考慮
「4.3.1.4 脅威と機会に関連するリスク」という要求事項が設けられ、「組織に影響を与えうる外部の環境状況の可能性を含め、望ましくない影響を防止、または低減する必要があるリスクの特定と対応を決定する」ことが要求されています。
「環境側面:組織→環境に影響を与えうる事業活動等」に対し、「脅威:外部→組織に影響を与えうるリスク」が追加されたと理解できます。

    戦略との符合という点では当然かもしれませんが、事業計画を策定するプロセスが規格要求に入ったような印象です。

〇パフォーマンスの評価
「4.1 一般要求事項」は「4.1 組織の状況」という表現に変わりますが、その中で「環境パフォーマンスを向上するために・・・システムを確立し、実施し・・・」という記載になっています。これと整合し、「4.5.5 内部監査」では、「適切に実施されている」から「有効に実施されている」ことを検証する表現に変更されました。
〇管理範囲の拡大
ライフサイクルの視点を、調達する製品やサービスを含め考慮することが盛り込まれました。

今後、色んな勉強会等で収集した情報から、当方なりの見解をお伝えして参ります。
皆様が新規の認証や改訂作業を進める中で、疑問に思われたこと等ございましたら、メールでお寄せ下さい。当方もこれまでにISO9001、14001の認証に相当数関わりましたが、これら企業さんからのご相談に応えて参ります。

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