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2022.05.02

2022.04_寄せられたご相談

原材料高騰に伴う価格転嫁について

Q_昨年より材料の値上げが続いており、販売先に対しても同様に値上げをお願いせざるを得ませんが、注意すべき点はありますか?(本件質問は、昨年10月より、何度か頂いております。)


A_次の点を勘案して進めてください。

1)根拠を明らかにすること

 値上げの根拠について、統計、相場資料等を用いて説明してください。

2)継続した材料コスト上昇リスクの考慮

 一度値上げをしたら、次の値上げ交渉は一定期間を置かざるを得ません。

 値上げ幅は、その後の材料高騰分も見込んだものにしてください。

 相手にもよりますが、○○の相場が、△年△月末日を基準に●●%以上上昇した場合には、価格を見直すといった条件を付けることがあります。

3)要求の100%が認められるとは思わないこと

 従前も材料価格の上下変動はありました。多くは緩やかな上昇でした。

 この緩やかな上昇部分は、生産性向上により吸収してきたと言えます。

 また得意先の調達担当者も、右から左に値上げを受け入れていたら、組織から何をやっているのか?と言われかねません。

 一定の妥協を前提として、当初の値上げ条件の提示は行ないましょう。

 「可能かどうかは現段階では不明ですが、●●%は生産性向上の自助努力により対応しますので、残り○○%は御社でみて頂きたい。」等よく聞かれる対応です。

4)大手は価格転嫁に応じざるを得ない…。

 昨今、経済産業省から大手に対して、原材料等の高騰に伴う、下請先、仕入先の価格転嫁の要請について、誠実な対応を求める旨指導がなされています。

 以前よりも交渉は容易という印象ですが、良好な取引関係を継続すべく、物の言い方、進め方には注意しましょう。


関係URL:

https://www.meti.go.jp/press/2021/11/20211116002/20211116002.html

https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220428007/20220428007.html


以上

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